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「よさこい労務事務所」不当労働行為救済申立事件 第2回調査期日

ユニオン・フェアプレイ東京(東京都板橋区)が「よさこい労務事務所」こと竹内隆志氏(高知市五台山)を被申立人(被告)として東京都労働委員会に提起した不当労働行為救済申立事件で、令和7年1月15日、第2回調査期日が開催された。申立人(原告)のユニオンは執行委員長宮城史門氏が出席、被申立人は代理人大塚丈弁護士が電話会議で出席した。

期日では、ユニオン側の第1準備書面と11月30日に追加された不当労働行為救済申立書に対する竹内隆志氏の反論が提出された。ユニオンは、「まともな話し合いはできないのか」との指摘に対し、竹内隆志氏から「そうだ」との応答があり、これ自体が違法な不誠実交渉を居直る態度だとするが、反論の文書によると、竹内氏は「これ以上の話合いは無意味だという趣旨の発言」をしたことがあったにとどまるという。ユニオン側は団体交渉の録音テープを紛失したとしており、現時点で発言の詳細は不明。

竹内隆志氏は、団体交渉の後にも、竹内氏側の主張を詳細に述べる書面などをユニオン側に送っているから、違法な団交拒否にはあたらないとしている。これに対し、ユニオン側は、書類のやり取りに応じるだけでは団体交渉に応じたとはいえず、仮に書類のやり取りが団体交渉であるとしてもユニオン側が最後に送った書面に返信がなく、結局は団交拒否にあたると主張し、見解が対立している。

ユニオンは、組合員の宮城史門氏の元勤務先である「よさこい労務事務所」に対し団体交渉を申し入れていたが、令和5年4月の団体交渉では問題の「まともな話し合いはできない」との発言があり、実際にまともな話し合いができなかった不誠実交渉があったとするほか、団体交渉の最中に竹内隆志氏が無断退席。

両者が、竹内氏側の時間指定に基づき、2時間の団体交渉を開催したものの、1時間20分程度を経過した段階で竹内隆志氏がユニオン側に断りなく退席しようとしたことは竹内氏側が書面で認めている。

ユニオンは、これらが違法な不当労働行為であるとして令和5年5月に不当労働行為救済申立事件を提訴していた。その後にも、令和5年8月に申し入れた団体交渉に応じない、書類のやり取りを団体交渉であると善解してもユニオン側から送付した文書に対して回答がない、組合員にパワーハラスメントを働いた加害者に対して竹内氏側が弁護士費用などの便宜を供与して組合員の権利行使を妨げたことが不当労働行為にあたるとして、令和6年4月と11月に申立を追加していた。

東京都労働委員会は、別件として複数の民事訴訟が係属しているとの当事者の主張を受けて、双方に現在係属中の民事訴訟の一覧表を作成して提出することを命じ、閉廷した。次回期日(第3回調査)は3月5日午後4時から。

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