武蔵小杉にある学校法人「大西学園」において最低賃金違反等が発生しているとして、記者会見等を開いている団体「プレカリアートユニオン」において、同団体によれば「犯罪者」される人物が活動していることが分かった。
「犯罪者」であることが明らかになったのは、プレカリアートユニオンの組合員を名乗る前科者=F氏。F氏は、持病である睡眠時無呼吸症候群を隠してドライバーとして働き、交通事故を起こすなどして、業務上過失致死傷罪により有罪判決を受けていた。
業務上過失致死傷罪は、長期懲役5年を法定刑とする重犯罪だ。プレカリアートユニオンの書記長を名乗る稲葉一良氏の見解を前提とすれば、F氏は「犯罪者」であり、プレカリアートユニオンには「犯罪者」が関与していることになる。
F氏は、有罪判決により「犯罪者」になった後、その事実を隠して別の会社に入社するなどしたが、「犯罪者」であることが発覚したため職場を追われたこともあるという。稲葉一良氏は、大西学園側に「犯罪者」が関与しているなどとして批判を強めているが、プレカリアートユニオンでも同じような「犯罪者」が在籍・活動しているとすれば、大きな自己矛盾だ。
プレカリアートユニオンは、労働問題を抱える労働者を加入させると「団体交渉」を申し入れ、会社に金銭を要求し、その支払いに応じなければ街宣車を繰り出すなどの活動をしている。大西学園に対する請求額は1152万円と法外な金額で、仮に大西学園が支払いに応じれば230万円がプレカリアートユニオンの「実入り」となる。
稲葉一良氏は、プレカリアートユニオンの「書記長」を名乗り活動することで報酬を得ているというが、昨年2月28日と11月13日にわたって、プレカリアートユニオンの組合員が原告となった訴訟の判決により、そもそもプレカリアートユニオンの書記長として選任されておらず、権限がないことが判示されている。
稲葉一良氏によれば「犯罪者」とされるF氏は、町田市在住で、現在は鉄道会社のグループ企業で働いているという。F氏をめぐっては、横浜市瀬谷区の会社に返還するべき金の請求をやめさせ、不当に支払いを免れようと考え、稲葉一良氏らに依頼して会社の業務を妨害、担当者個人を恫喝、脅迫したとして、東京地方裁判所でF氏と稲葉一良氏を被告とする裁判が係属中となっている。
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